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2015年度 センター試験 英語講評

2015年度 センター試験 英語講評

英語講評

全体の語数が増えただの、易しかっただのとかまびすしいが、
例年通りの内容であった長文読解はともかく、
その他の、本年度のセンター試験は「いい問題」だったと、俺は思う。

但し、「どこが」良かったのかを問うだけでは、俺の感想に過ぎず、
次年度の受験生の参考に、何らならないであろう。

ここでは、「誰にとってか」を問うことによって、
試験の傾向を浮き彫りにしたい。

では、誰にとって「良かった」かというと、

①東大、京大などの旧帝大、および早慶上智などの難関私立大学受験者と
②学校教育関係者にとってである、

というのが俺の見立てだ。

どうして今年の試験は「良かった」のか?

第2問のAを例に、その理由を、まずは①から説明しよう。

第2問A、計10問の文法事項は、以下のとおりである。
問1 熟語
問2 「have + モノ + 過去分詞」と覚えるやつ
問3 (前置詞の意味を問うと見せかけた)熟語
問4 S + V + O + O(つまり、文型+特定の文型を取る動詞)
問5 時制の一致
問6 分詞構文
問7 前置詞の意味
問8 間接疑問文の規則
問9 so-that構文
問10 時制の一致と副詞/名詞の区別

但し、このうち、問の1、3、7、9については例えば、

「『富士山』で『青い空』といえば、”against”でしょう!」(問7)

と発想し、答えをまず入れてみて、念のために意味を確認する(あるいは確認せずに次の問題に行ってしまう)受験生が少なからずいたのではないだろうか。
なぜなら、旧帝大を受験する生徒であれば、このような問題は、設問あるいは選択肢の単語を見て、
その単語が使用されている文法事項は何であったか逆算するものだし、
文法問題を、設問の意味から推測するのではなく、構造分解から行う、
すなわち、

空欄の直前、直後の単語と空欄の結びつきから考える

のが、当たり前だからである。

thatは節の先頭である⇒名詞節⇒内部の訳⇒前置詞の訳⇒迷う、のではなく、that節⇒thatを使った熟語(save that/provided that etc…)頭の中で検索しながら⇒選択肢見る⇒”in that”という思考方法、さらにそれをつづめて、「thatといえばナントカ」で、答えを見切ってしまう。

前者のプロセスであれば、この問いに関しては、2分迷った挙句、
ヘタをすればすべての選択肢について訳成立⇒解答不能、の可能性もあったろう。

選択肢はどれも、厳密に言えば、正しい訳として成り立ってしまうからだ。

後者の思考のプロセスであれば、この問いを見てからマークシートを塗りつぶすまで、3秒とかからない。
1問につき、1分57秒の差。4問合計で8分近くの差が、受験生の心、体に影響を与え、さらに、その後の問題を解く上での大きな余裕につながったことは、想像に難くない。

ならば、そのほかの問題についてはどうか。

例えば、問2「have + モノ + 過去分詞」と覚えるやつにしても、
問8、問10、さらにB全問、C問2など、文法書の中にさらりと書いてある「地味な」項目だけに、
指導者は必ずここの部分の規則の確認を徹底するはずだし、帝大を受ける受験生などは、
関係代名詞や準動詞といった「オオモノ」は知っている、の前提で、これらの項目を逆に警戒しているはずだからである。

出るべくして出た今回の問題

このことを、指導者の立場から逆向きに見ると、「今回の問題は出るべくして出た」ということになる。

なぜならこれらの文法事項は、特殊でも何でもないが、一歩進んだ諸注意、として、あらゆる文法書に必ず掲載されているものであり、有能な指導者ならば、そのことに着目しかつ、上記した帝大受験生の文法ノウハウを、「ここがでるから、やっとけよ(暗記しておけ)!」と、強調するはずだからである。

例えば、「”against”の意味は通常「~に対して」であうるが、
隠れた(あるいはこちらが本来の)意味として「~を背景にして」という意味もあるのだよ」というのが、
予備校講師はもちろん、全うな高校の教師だったら、それこそ「自動的に」と言っても良いくらい、
ごく一般的な教え方の流れだからである。

勿論彼らは「オオモノ」の指導を事前に、きわめて合理的に指導しているか、読解の中で行っているだろ、本流から少し外れた、今回の問題に触れるだけの時間的余裕を持つために。

仮にこの傾向が今後も続くとして(俺はそう思っている)、来年の受験生は、何をどう対策すべきか。

俺が思うのは、以下のとおりである:

①自分の学校の英語の先生が優秀かどうかを見極めよ。
②①の答えがyesであった場合、学校の授業で十分である。
予備校に行く必要はない。
③①の答えがnoであった場合、手近の文法書を丸暗記せよ、
さもなくば、慶応進学会フロンティアにはいる。
何故なら、俺たちは、今回のセンターの問題を漏れなくすべて、
何回も講義したからである。

①の見極め方はあまり難しくない。君の先生は「オオモノ」を合理的に教えてくれているか?
例えば、関係代名詞を3時間かけて教える教師は、ヘボ教師である。
1時間内外で終わらせているかどうかで教師の良し悪しを判断しよう。

逆に言えば、もし君の教師が優秀な先生であれば、予備校代金はもったいない。二重に教わってどうする。
そして、君の先生が優秀でありさえすれば、その先生に全面的に依存して、センターの高得点は可能なのだ。

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