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医学部受験の慶応進学会フロンティア» ブログ » 中村 克己» 人生は配牌である

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人生は配牌である

   投稿日: 2018/09/18    投稿者:中村 克己

 安室さんが引退し、樹木希林が逝去して。平成も、もうすぐ終わる。

 始まるものは終わるんだな。。と淡い喪失感に浸っていたら、衝撃的な「終了」に出くわして、私は今、本物の喪失感に襲われています。

 近代麻雀、読みました?

 意味が分からないって?

 ご存じないですか?我が国が世界に誇る、平成の麻雀コミック誌「近代麻雀」‼

 先週の土曜日に最新号が発売されたのですが、ショックでしたね。。藤田晋のコラム「仕事が麻雀で麻雀が仕事」の連載が、唐突に、終わってしまった。これはアムロスならぬ、なにロスって言うんでしょう。。

 これで、唯一残っていた藤田さんの雑誌連載が、全て終了してしまいました。寂しい限りです。でも、この連載のお蔭で麻雀の魅力を再確認できました。学生の頃、色川武大(阿佐田哲也)にハマって以来、私の中では第二次麻雀ブームが到来しています。

 麻雀の何が魅力なのか。
 それは、人生の縮図が詰まっていることです。

 ① どんな牌が配られるか分からない「不平等」なところからスタートする。
 ② 一定のルールにのっとり、配られた牌をもとに、いかに人より早く大きく上がれるかの「相対的な競争」になる。
 ③ 局の進行、相手との点棒差など刻一刻と状況が変化する中で、冷静で素早い「状況判断力」が問われる。
 ④ 4人に1人しか上がれず、大半の時間が「忍耐力」を要する。

 麻雀が持つこれらの特徴は、受験ともよく似ています。受験は「不平等」な条件設定で始まる「相対的な競争」であり、常に「状況判断力」が求められ、最後は「忍耐力」が勝負の分かれ目です。

 最初に配られた牌のことを、配牌(はいぱい)と呼びます。受験では、同じように時間をかけて頑張っているのに科目間の成績差が大きいことは茶飯事です。最初から倍満イーシャテンみたいな記憶力を持つ人もいます。脳のクセ、性格なども含めて配牌の見どころは人それぞれで、誰一人として全く同じ人はいません(ちなみに思考は、速く深く多面的であるほどよい訳ではなく、受験に適した仕様があります)。そして、誰もが死ぬまで自分の手牌で勝負していかなければならない。

 そして何より、麻雀も受験も、配牌の良し悪しで決まるとは限らない。最悪の配牌だと思っていたら、何巡かツモっているうちに見違えるような手牌に変化したり、何の取柄もなかったはずの手牌が、のちに大物に化けるということがある。反対に、願ってもない好配牌を手にしたのに、一向に手が進まず、アガれないこともよくあります。断じて、勝負は配牌では決まりません。その後の努力が決定要因です。

 麻雀に対してマイナスイメージを持つ方も多いかもしれませんが、今は業界あげてイメージの向上に努めており、プロリーグも充実してきています。

 現役最強との呼び声も高い多井隆晴プロは、強くなるコツを聞かれて「自己管理と自己否定」と答えている。この言葉からは、楽しい娯楽とは裏腹の、禁欲的な雰囲気が漂って来ます。ちなみに伝説の雀士、桜井章一さんも真剣勝負を「水を張った洗面器に顔を突っ込み、最初に顔を上げた奴が負け」の耐久レースにたとえています。

 忍耐だの我慢だの、少しもワクワクしないワードを並べ立てるのは本当は嫌なのですが、特に恵まれた配牌ではないけれど高倍率の勝負をモノにしたい、と望むのであれば、それなりの覚悟は必要です。それは受験のみならず、どんな分野でもそうでしょう。

 ちなみに私は、人生で一度も麻雀をしたことはありません。実践者でない人間に限って得意気に語るという、これも人生の縮図ですね。。

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