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根尾

   投稿日: 2018/08/26    投稿者:中村 克己

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 今年の甲子園は、大阪桐蔭の優勝で幕を閉じました。

 去年の負け方があまりに劇的だったので、あのチームはずっと気になっていました。

 昨夏の甲子園3回戦。9回2死からの逆転サヨナラ負け。ファーストベースを踏み損ねて悪夢を招いた2年生中川が、新たにキャプテンへ。チームは勝ち続けて春のセンバツを制覇。でも、夏に勝たないと意味がない。選手たちは皆、そう思っていたはずです。

 春の優勝投手で、チームの副主将でもある根尾君を評して、西谷監督は「どちらが大人か分からない」とベタ褒めしており、そこまで言わしめるなんてスゴイな、と興味を持ったのが今年の4月。この夏は、初戦の相手が決まった組み合わせ抽選会後、コメントを求められた中川主将が「相手よりも自分たち。まだうまくなれるので、試合までの1日1日を大切にしたい」と答えています。

 全選手の言葉に、全くスキがない。凄いなと思っていたら、下馬評通りの夏制覇。いやスゴイ。地方大会の方が苦戦したんじゃないでしょうか。

 金足農との決勝でもホームランを放った根尾君は、試合後のお立ち台に上る直前、「宜しくお願いします」と頭を下げたそうな。壇上では両かかとをつけ、背筋を伸ばして、一つ一つの質問にハキハキと答える。

 彼は「朝早く勉強しているし、遠征に行くバスでは本を読んでいる。授業中の居眠りも聞いたことがない。他の選手に与える影響はものすごく大きい」そうな。これは優勝翌日の朝日新聞に載っていた、西谷監督のコメントです。この日の朝日は『チームの心 根尾有終弾』と見出しをつけ、「根尾昴が大阪桐蔭にもたらしたものの価値は、計り知れない」との言葉で記事を締めています。高校生に向けた賛辞として、これ以上のものはまずありません。

 聞くところによると、根尾君の両親はお医者様とのこと。岐阜県出身で、中学時代はスキー競技で全国大会を制した、とのこと。野球をやれば二刀流で、甲子園でも投打で活躍。サラブレッド過ぎると言うか、スーパーマンですね。。

 と言いつつ私は、本来人間は、根尾君と同じくらいのパワーがあり、また、浮つかない心を持てるものだと思っています。彼のような運動神経は万に一人の人間しか持ち得ません。でも、彼のような精神性は、誰でも持てる。

 

 軽井沢で評判のレストランなどで野菜を食べると、「野菜って、こんなに美味しいのか‼」と衝撃を受けることがあります。僕が東京で食べている野菜って、いったい何なのか。私の実家でも両親が家庭菜園をしていますが、その味は、スーパーとは明らかに違います。流通やその他諸々の問題で「本来の味」を普段味わえないのは残念ですが、野菜はホントは凄いんだ、と思っています。

 自然が「本来、持っている力」はスゴイ。同様に、人がもともと持っている力もスゴイ、ただ、様々な要因でそれが妨げられているだけ。それが私の考え方です。「頑張って能力を開発する」というよりは、「余計なものを取り除けば、人は自分の役目に気付くし、能力も出てくる」というイメージ。ただ、現代は物質にせよ非物質にせよ、色々なものが過剰にあるので、注意しないと「(自分にとって)本筋ではないもの」に時間とエネルギーをとられます。

 閑話休題。プロ野球にはあまり興味がないけど甲子園は好き、という方は少なくないと思います。確かに、プロ以上に展開がドラマチックで、また選手のひたむきさに圧倒される感がある。

 これは、一つには有限性から来るものだと思います。高校球児が甲子園に挑戦できる機会は、春、夏合わせて5回しかありません。また、試合も一発勝負のノックアウト方式。年間143試合を戦うプロ野球とは成り立ちが違いますし、ワンプレーの重みも違ってくる。

 ただ、よく考えれば、高校野球に限らずこの世の全ては有限です。死は必ず来ますし、社会には見えない「足切りバー」があって、ある年齢を超えれば挑戦できる範囲は限られて来ます。

 「メメント・モリ」でも「武士道とは死ぬことと見つけたり」でも何でもいいのですが、古今東西、死から現在を照射する発想は枚挙に暇がありません。逆に言えばそれは、生の有限性を我々が簡単に忘れてしまうことの証左です。今日と同じような一日が、明日も明後日も、その先もずっと続くような気がしてしまう。

 でもそれは、幻想。幻を見たままでは何となく時ばかりが過ぎますが、期限をちゃんと意識出来れば、本来、我々の時間は、高校球児がボールを追う日々と変わらない密度になるはず。少なくともそう思っておく方が、楽しいと思います。

 2019日のセンター試験は1月19日、20日です。私立医学部一般入試の初日は愛知医科大学で、1月22日。残り5か月を切りました。

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