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医学部受験の慶応進学会フロンティア» ブログ » 中村 克己» 走りながら考える

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走りながら考える

   投稿日: 2018/08/06    投稿者:中村 克己

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 前回のブログでは身勝手な私見を述べましたが、生徒の長い人生を考えた時、医学部合格を絶対視(ないし神聖視)することから生じるリスクも考慮すべきでは、と考えているのは私個人であり、予備校としての方針とは何ら関係がない事を申し添えておきます。私はこのブログを書くにあたり指示を受けたことは一度もなく、文責は全て私にあります。

(周囲の大人は)「負けも想定すべき」と考える理由の一つは、過去に「前期試験で合格をつかめず、後期試験に突入する」ことを想定せず、その結果、後期への出願が遅れ、結果的に受験できなかった生徒がいるからです。これは、勿体ない。後期だけ通る生徒は沢山います。

 日本は言霊の咲き誇る国です。言葉の力が大きな力を持つので、「負け」という言葉を出すだけでも抵抗感があるのは分かります。言葉には出したくない、だから考えもしない。しかし、言葉がもたらす情感など、所詮は感情です。感情に惑わされて戦略的思考を軽視する愚を、我々は二度と犯すべきではありません(今日は広島に原爆が投下された日ですね。。)

 堀越二郎が言うところの「長期的な進歩の波」を見据えるとは、教育で言えば、数年単位で生徒の成長を見守ることです。しかしそれは予備校講師に許されることではありません。残り半年に迫った入試に間に合わせようと思えば、根性論が前に出てくる。私としては、それは必要悪ですが、好ましくはない、と考えます。「根性」とやらに頼らないようにするためにも、暗記系等の作業は完全に習慣化し、まるで歯を磨くかのように、意思の力を一切使わずに、淡々とこなせるようになるよう、脳内プログラムを書き換えて行く。今からでも遅くはない。それがベストの闘い方です。

 忘れるのは当然の前提。だから、毎日、毎日、繰り返して下さい。感情を入れずに、マシーンになって。簡単ですよそんなの。むにゃむにゃ考えるから行動に移せないんです。どうせ考えるなら、走りながら考えましょう。最後にひとつ、引用をして終わります。以下は、34歳で会社を辞めて引きこもり生活をしながら英語の勉強をし、達人になったという方の著作からの引用。菊池健彦「イングリッシュ・モンスターの最強英語術」(集英社)より↓

 「ボクが国会議事堂の近くで英語講師をしていた時、『知らない単語があったら、辞書を引いて意味を確認してください』と言ったら、生徒だったエリートサラリーマンたちはこんなことを言っていた。

 『自分は速読力をつけるために、一度、目を通したセンテンスは二度読まないようにしているんだ。それに、知らない単語の意味を引いて調べている暇があったら、だいたいでいいから文章の意味を把握して、次のセンテンスに進んだ方がいい』

 そんな時、ボクは、お客さんである生徒の機嫌を損ねないように、口では、『ああ、そういう方法もありますよね』と言いながら、心の中では、『それは、ただ面倒くさいから単語の意味を調べないし、覚えないだけだろう。それじゃあ本当のリーディング力は絶対に身につかないよ』と思っていた。(中略)

 極端なことを言ってしまえば、英語は単語が集まったモンスターなのだ。そのモンスターを退治する方法は一つだけ。ひとつひとつ単語を覚えるしかない。

 ボクは引きこもり留学中にたくさんの英単語を覚えてきた。でもそれは、単にものすごく時間があったからできたこと。前にも言った通り、ボクは忘れ物やなくし物が人より多く、覚えることが大の苦手だ。(中略)

 じゃあ、どうやって単語を覚えてきたかと言うと、一日に10個の英単語を完璧に覚えようとするわけではなく、不完全でもいいから一日100個の単語を覚えようと努力してきた。そして不完全なわけだから100個中の99個は忘れてもいい。そういう気持ちを持つことが大切だ(と言うよりも、ボクはもともと忘れ物が多い人間なので、覚えられなかった)。

 ただ、その覚えられなかった99個の単語とその意味を、雑誌のスペースの下に書いておいたり、単語帳に書いておいたり、パソコンに打ち込んだりしておいて、また覚える努力をする。そして99個の単語のうち、また翌日に98個は忘れてもいいとあきらめる。この繰り返し。

 でも、意外なことに、こうしていると単語を忘れる数が少なくなって、時には10個のうち10個覚えていたりする。不思議なことがあるものだ。

 もちろん、『今度こそ完璧に覚えた!もう二度と忘れないぞ』と思っていた単語でもやはり忘れる。そんな時、がっかりするのはいいが、絶対にあきらめてはいけない。あきらめなければ、生きている限り、また復習できるのだ。

 もう、この繰り返し。覚えては忘れ、覚えては忘れ、忘れては思い出して、また忘れ、たまに忘れなかったり、また忘れたり...。

 でも、それ以外に単語を覚えるいい方法は、多分ない。少なくともボクは知らない。」(P58~61)

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