BLOG CATEGORY

  • コラム記事
  • スタッフ[5]
    • 中村 克己[47]
    • 浅見 啓
    • 田中 俊行
    • 加藤 剛史
    • 若林 研吾
    • 河村 浩行
    • 野村 将太
    • 夕部 泰弘[4]
    • 平林 希章
    • 辰巳 唯人
    • 坂田 博
    • 本多 高基
    • 橋本 将昭
    • 後藤 謙二
    • 本多 雅樹
    • 満田 深雪
    • 藤田 直樹
    • 佐藤 雅巳
    • 杉崎 智介
    • 中 裕子[1]
    • 垣本 真吾
    • 田中 公英
    • 門田 悠暉
    • 杉野 政仁
    • 相馬 光敏
    • 吉田 有毅
    • 西垣 颯一郎
    • 三尾 仁人
    • 関川 洋太郎
    • 西口 梨沙
    • 吉田 昇悟
    • 大曾根 快
    • 横山 紗妃
    • 小久保 美央
    • 片山 博史
    • 平塚 寛生
    • 小林 啓太郎
    • 山根 悠揮
    • 小泉 祥太郎
    • 村井 絵理子
    • 柴田 克彦
    • 増川 可南留
    • 猪鼻 和歌子
    • 小暮 千碩

Monthly Archives

医学部受験の慶応進学会フロンティア» ブログ » 中村 克己» 視点

ブログ

視点

   投稿日: 2018/07/02    投稿者:中村 克己

004AME5031_TP_V4.jpg 

「ユーザー目線」という言葉があります。ネットビジネスが存在感を増す昨今、広く知られている言葉になっています。この言葉は私にとって大きなテーマでもあります。最近もあるネット記事を読んで考え込みました。以下、藤田晋さんのブログから↓
______________________________________
 ネットサービスのプロデューサーや開発陣と仕事をしていると、最初はユーザー目線で創っていた筈なのに、いつの間にかそうではなくなっていくパターンは大きく分けると二つあります。

(1)収益を稼ぐことを優先する。
(2)運営側が使わせたいサービスを全面に押し出す。

 そして、実感値として圧倒的に(2)のケースのほうが多いです。

  昨日も新規サービスをチェックしていて、
 「それは我々が使わせたい機能のゴリ押しでしょ」
 「ユーザーが使いたいものではなくて、自分が使わせたいんでしょ」

 などと指摘したのですが、この話、今まで本当に数えきれないくらい同じ話を多くのプロデューサーにしてきました。(中略)

 大抵の場合、それを指摘された側は、怒ってる私をみてキョトンとします。
 なぜなら、皆、「ユーザーのために」必死で考えて持ってきたものだからです。
______________________________________
 記事はその後、このような事態が起こる背景について語られます。興味がある方は検索してみて下さい。

 ネットサービスにおいても、本当の意味でユーザーの立場に立つことはかくも難しい。まして教育サービスになるとその困難はいや増します。

 なぜなら、「受験生の視点」の他に、「入試担当者の視点」も考える必要があるからです。場合によっては「親御さんの視点」もあり、それらを勘案してサービスを提供しなければならない。

 特に医学部では、「入試担当者の視点」は言うまでもなく重要です。医学部入試は落とすための試験です。受験生は、自らに「医師国家試験にかかわる知識、技術をすみかやに、かつ確実に習得しうる能力がある」ことを、点数で証明しなければなりません。「今は、点数競争は苦手です。でも、医学部に入ったら獲れるようになると思います。教授陣に負担をかけず、一発で国試に受かってみせます」と言っても、誰も信用してくれません。

 問題の分量が極端に多い大学もあります。「もっと時間があれば(できるのに)...」と感じている受験生も大勢いるでしょうが、時間がないのはみな一緒です。むしろ、時間がない中でどれだけのパフォーマンスが出せるのかを作問者は問うています。

 これらは全く「ユーザー目線」ではありません。完全に、優秀な人材(労働者)を確保・育成したい、国家の目線です。

 そして私自身、ユーザー目線から離れ、入試担当者目線(あるいは「英語の技術屋」目線)で仕事を眺めがちだと思います。

 塩梅が難しいのです。受験生に無理を強いても長続きはしません。とは言え、受験生は「自己ベストの成績」を求めて予備校に来るわけではない。目標は「最終合格」です。

 解決策は、例えばですね、、、↓
① 私は、もっと分かりやすく授業をする。もっと頭に残るように。興味が持てるように。
② 受験生は、「今の自分の視点」を離れる努力をする。「平均的な18歳の若者」の視点だけでは厳しい。入試担当者の視点、つまり自分が医師を育成する立場だったらどういった人材が欲しいのか、を考える。もし自分が患者だったらどんな医師に診て欲しいかを考える。

 視点はたくさん持っている方がいい。他者の立場に立つという「横軸」の視点、また未来から今を照射する「縦軸」の視点、両方を意識しましょう。

 「縦軸」の視点と言えば、西野監督はアツイですね。私は本番前のテストマッチの結果だけを見て「今回はあまり期待できないのかな」と思っていましたが、これぞ近視眼的と言うか、完全にファン目線。

 西野監督は「目の前のこの試合」ではなく、来たるべき本番を見ていた。対ポーランド戦の先発陣を見ても、ベスト8進出を本気で視野に入れていることが分かります。試合終盤の「時間つぶし」も凄い。負け試合の作り方について考えさえられます。リスクを承知で賭けに出て、その賭けに勝った。最後までゴールを狙い続けるよりもずっと勇気が要ります。日本サッカー界の数十年後を視野に入れているような広さも感じます。これは外国人監督にはなかなか出来ないことでしょう。今夜のベルギー戦が楽しみです。

 10年後、20年後、自分はどんな風になっていたいのか。時にそんなことを考えてみるのも、広い視点を持つには有効かもしれません。

カテゴリ:

TOPへ