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知識

   投稿日: 2018/05/18    投稿者:中村 克己

 ここ数日、高畑勲さん、西城秀樹さんと著名人の訃報が続いています。

 ちょっと趣味が悪いかもしれませんが、私は弔辞が好きで、訃報を聞くと、誰がどんな弔辞を読むのだろう、と興味が湧いてしまいます。タモリさんが赤塚不二夫さんへ送った弔辞、また、蜷川幸雄さんへの、5人の俳優によるリレー形式の弔辞(平幹二郎、大竹しのぶ、吉田剛太郎、小栗旬、藤原竜也)などは、弔辞ファンでなくとも一聴の価値があります。興味のある方は是非。

 宮崎駿は、高畑勲に、どんな弔辞を読むのか。この二人は照れ屋で、お互いについて語りたがらなかったので気になっていました。以下、弔辞の最後の部分を引用します↓

「次にパクさんに出会ったのは東映動画労働組合の役員に押し出されてしまった時だった。
パクさんは副委員長、僕は書記長にされてしまっていた。
緊張で吐き気に苦しむような日々が始まった。
それでも組合事務所のプレハブ小屋に泊まりこんで、僕はパクさんと夢中に語り明かした。ありとあらゆることを。中でも作品について。
僕らは仕事に満足していなかった。
もっと遠くへ。もっと深く。誇りを持てる仕事をしたかった。
何を作ればいいのか。どうやって。
パクさんの教養は圧倒的だった。
僕は得難い人に巡り合えたのだとうれしかった。
パクさん、僕らは精いっぱい、あの時を生きたんだ。膝を折らなかったパクさんの姿勢は、僕らのものだったんだ。ありがとう、パクさん。
55年前に、あの雨上がりのバス停で声を掛けてくれたパクさんのことを忘れない」

 私は、「パクさんの教養は圧倒的だった」という部分が気になりました。

 なーるほど。自分では絵を描かなかった高畑監督のクリエイティビティの源泉は、やっぱり教養だったんだな。そしてそれは、若き宮崎駿に大きな刺激を与えずにはおかなかった。宮崎監督は、あるインタビューでこんなことを言ってます↓

 「学生時代に本を読まないのは勝手だけど、その『つけ』は全部自分が払うんだから。知識や教養は力じゃない、と思っているヤツはずいぶん増えたけど、結局、無知なものはやっぱり無知ですからね。どんなに気が良くて、どんなに一生懸命でも、ものを知らないというのは『自分がどこにいるか知らない』ことですから」

 宮崎監督はわりと意地悪な教養主義者で、ここには彼の本音が出ています。無知はダメだよ、と。

 私は特に、無知がダメだとは思いません。知識よりも感性のほうが大事だと思います(そもそも両者は対立するものではありませんが、強いて比較するならば)。

 でも、受験生に対しては、無知はマズイよ、何にでも興味を持って物知りになって、と発破をかけています。

 それは、私が教養主義者だからではありません。単純に、物知りの方が、英語の得点力が伸びるからです。英文には、何らかの情報が書かれています。その話題について既に知っている受験生の方が、よく読める。考えてみれば当たり前のことです。

 スティーブ・ジョブズは"Creativity is just connecting things."というフレーズを用い、「クリエイティビティとは、既存の知識や体験を、つなぎ合わせたものに過ぎないんだ」と語っています。創造性すら、実はモトネタがなければ発揮できません。英文なんてなおさら、モトネタが全てです。単語や熟語の知識。それを正確につなぎ合わせる、文法や英文解釈の知識。そして背景知識。

 知識がなければ読めない。逆に言えば、知識があれば、読めます。大量の知識があるのに英文を読めない受験生に、私は会ったことがありません。

 英語で悩みがちな方は、まずは知識を増やしましょう。知識が少ないのに悩んでいるとしたら、その悩み時間は無駄です。シンプルに具体的に、行動に移して下さい。

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