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医学部受験の慶応進学会フロンティア» ブログ » 中村 克己» メドベージェワと表現力

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メドベージェワと表現力

   投稿日: 2018/03/08    投稿者:中村 克己

 今年も3月11日が近付いて来ました。東日本大震災を風化させないためのイベントが各所で催されていますが、チャリティ企画で羽生結弦選手がヤフオクに出品した練習用のスケート靴は、何と今、570万円まで値上がりしています。入札終了まであと3日ですが、いったいどこまで高騰するのか、、、彼の人気は留まるところを知らないですね。

 羽生君は今回、劇的な金メダルを獲りましたが、フリープログラムで演じる「陰陽師」は彼のキャラにぴったりで、まさに当たり役。技術と曲と振付が一体になっていて、圧巻でした。

 と言いつつ私は、ロシアのメドベージェワが現役最強のスケーターだと思っています。観客を一気に自分の世界に引き込むあの表現力は、羽生君をも凌駕するのでは、と。(という話をすると、妻から、「男はユヅに嫉妬するから彼を正当に評価できないのである。それと、あなたは小柄な女性が好みだからメドちゃんを贔屓にしているだけである。この変態め」と言われて論争になるのですが)

 私は昔、フィギィアスケートをやっておりまして、フィギュアにはつい熱くなってしまうので言わせて頂きます。メドベージェワの表現力を支えているのはスケーティング技術の確かさですが、技術だけなら日本選手も高い水準にある。それでも、演技構成点では大きな差がついてしまう。メド様に比べると、宮原選手も坂本選手も、コスプレをして学芸会に出ている感は否めません(ファンの方すみません)。

 宮原選手の表現指導を行っていた田尾真理子さん(元宝塚劇団娘役)によると、宮原選手は最初、演技力を鍛えるトレーニングとして「私は、マリー・アントワネットでございます」というセリフに挑戦した時、使う息の量、動き、何より「伝えたい気持ちの大きさ」が、全く足りなかったそうです。

 「伝えたい気持ちの大きさ」。面白いコンセプトだと思いました。表現力とは言いますが、そもそも何を表現したいのか。何を聴衆に伝えたいのか。この点が希薄であれば、いくら技術があっても伝わりません。

 以前の私の教え子で、推薦入試で医学部に入った女子生徒がいました。彼女はその大学を調べたり足を運んだりしているうちにすっかりファンになり、絶対に入学したい、と強く思う様になったそうです。しかし本番ではその気持ちを上手く伝えらず、そのうちに泣けて来て、ボロボロ涙を流しながら「どうしてもここで学びたいです!お願いします!」と最後は拝み倒して終わったそうな。

 結果は合格。決してペーパーテストが得意な生徒さんではなかったですから、強い思いが相手に伝わったことが一つの要因ではないか、私は思っています。もちろん、涙がマイナスに働く面接官もいるのでしょうが、若者の必死の気持ちは、総じて好意的に受け取られるのではないでしょうか。

 日本人は自分の気持ちや考えを表に出すのが総じて苦手ですが、もうそんな時代ではありません。「言わなくてもだいたい分かってもらえますよね」は通用しない。グローバル化が進むにつれて、「控え目⇒美徳」という図式は崩れていくはずです。

 積極的に自己アピールをすること。自分はこうしたい、こう考えている、と発信すること。何もかっこつける必要はなくて、シンドイときはシンドイ、と率直に発信する。医学部受験生にとっても大事かな、と思います。

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