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解剖を終えて

   投稿日: 2017/04/09

医学部の第2学年が終わった。つまり、岩手医大においては、医学部における、臨床に出る前の最大の行事といっても過言ではない、臨床解剖実習が終わったということだ。岩手医大が採用する解剖方式においては、顎先から、最初のメスを入れる(目的が皮膚の剥離なので、多少の順序の前後は、この段階では許されたが、少なくとも私は顎先からメスを入れた。)のだが、この瞬間は手が震えた。しかし、その後は驚くほど気負いなく解剖を行うことができた。外科医志望である私としては、何事にも変え難い、貴重な体験であり、ご遺体を献体して下さった方には感謝の言葉しかない。しかしただ一つ、我儘が言えるのであれば、もっと上の学年で、せめて基礎医学の授業及び試験が終了した後に解剖は行いたかった。と言うのも、2年生の段階では、まだ医学的知識に乏しく、解剖で本来学ぶことができることを、十分に吸収出来ていないように感じ、ご遺体に申し訳ないと思ったからだ。

 本校の皆さんも、医学部に入れば絶対に臨床解剖実習はある。岩手医大に限らず、最近ではカリキュラムの前倒しにより、多くの大学で臨床解剖が極初期(ほとんどの大学で2年次のようだ)に行われるようだ。なので、「なんか、作業してるだけみたいになっているなぁ...」と感じてしまうこともあるかもしれない。しかし、言い方は悪いが、人の体を、自分たちが観察し易いように切り刻めるのはこの機会だけである。この機会を無駄にせず、分からないなりにその光景、そして人体の構造を頭に焼き付けて、ご遺体を献体して下さった方へ失礼が無いように、誠意を持って解剖を行って欲しい。

 

山根 悠揮TA

 

 

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