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慶應義塾大学医学部のススメ!

   投稿日: 2017/03/29

皆さんこんにちは。講師の杉野です。今回は私の在学する慶應義塾大学医学部について書かせていただきます。
 最難関大医学部志望者なら必ず受験しておきたい本学ですが,例年多浪生には苦戦を強いられていることで有名でした。しかし,当局の見解では「何年浪人したかより,高卒後どういったキャリアをたどってきたか」に注目すべきであるとのことで,事実,2015年入学では多浪生2名が入学しており,2017年入学でも3浪以上がみられています。
 私が入学したのは2015年で,ちょうど新旧過程の転換期でした。当時は最難関大医学部を目指しており1浪時に初めて受験しました。国立の対策をしていればほぼ標準問題ばかりでありますが,数学の処理や物量に圧倒された記憶がありま す。理科も当時はセンターレベルの問題もあり驚いた記憶があります。
■私の日吉生活―1年次
 大学生活は1年次の日吉キャンパスから始まります。英語や第2外国語(独仏),自然科学(数学・物理学・化学・生物学),メディカルプロフェッショナリズム(医療法学,医療倫理,医療心理学などを学ぶ)などは医学部生のみで受講します。110名余りがA組とB組に分かれて授業を受けるため1年生の頃はクラスごとに友達を作っていく形になります。クラスの分け方は語学ごとではありません。しかし,社会科学や人文科学の科目(文学・社会学・歴史学・地理学など)は全学共通科目となり,大教室で他学部の学生と合同で授業を受けることができます。医学部は医学部内の授業ばかりで単 科大とほぼ変わりませんが,般教だけは一般的な「大学生」らしい体験ができることでしょう。
 部活はほぼ皆医学部の部活に入ることになります。私は10年以上トランペットを演奏しており,医学部のオーケストラに入団しました。当初全学のオーケストラのオーディションも通って入団まで考えていましたが,後述する研究室への参加を考えており入団辞退しました。全学のサークルも様々なものがあり,文化系サークルなどは全学の文化祭「三田祭」でも出展するなど多岐にわたる活動をしているようで,医学部の部活と兼部している人もみられます。
■医学部らしい生活―2年次以降
 2年生以降は新宿は信濃町にあるキャンパスでの講義になります。科目も全科目専門になり ます。特に私は暗記が大の苦手で(忙しい日常も大いに手伝って)試験は大苦戦しましたが,学年全体で協力し合って試験対策を行うので助かっています。出席必須な授業は限られていますが試験日程までに日程を調整して要領よく(同期の試験対策の力を借りながら)試験を通す必要があります。科目は全記述の科目が多く,レジュメや試験対策も教科書さながらの分量で低学年のうちから相当詳しいレベルまで要求されるのではないかと考えた記憶があります。
 2年生の科目の中では「分子細胞生物学(Molecular Cell Biology)」が最も興味深い科目です。細胞接着タンパク質カドヘリンの発見で知られる理研のセンター長も務められた竹市雅俊先生や神経発生・再生の第一人者であられる岡野栄之先生など,国内第一線の研究者が講義する生物学です。基礎研究を志す方にとっては大変興味深く,試験や口頭試問(興味のあった講義内容について説明したり論文を読んだりなど多岐にわたる),そして講義後に講演いただいた先生と行うディスカッションなどすべてから得るものがありました。
 5・6年のポリクリ(臨床実習)も慶應病院で主に行うようです。医学部の部活に入っている人は部室でのんびりしつつキャンパスライフを日々謳歌している印象です。
■研究と「自主学習」
 病院の 隣には総合医科学研究棟があり,4年生では基礎・臨床いずれかの研究室で研究を体験することになります。(「自主学習」という必修科目)。私は基礎研究に興味を持っており1年生冬から基礎系の研究室の一つで研究を体験しています。研究室は大変大きく国内有数のラボであるため,最新の機器や非常に高価な試薬も学生に与えてくださる反面,担当教官は「やれるところまで好きなだけやってみる」よう後押ししてくださる自由さがあり恐れおののきつつ日々研究に取り組んでいます。先輩の中には在学中に国際論文2本以上に名を連ね,国際学会で講演を数々行う方などがおられます。私もそのあとに続くような研究ができればと思いますが,能力の限界に挑む難しさを実感する日々です。現在はiPS細胞を用い た神経科学の研究を行っています。
 基礎系の先生方ももとは自主学習(+α)から始めた「自主学生」が多く,学部学生のうちから基礎研究に携わることを歓迎してくださいます。入試で生物を選択された皆さんは,入試でつけた知識や東大模試・資料集で学んだことを十二分(以上)に活かすことができます。入試で生物を選択していなくても1年生の生物を乗り越えればついていけるようです。生物選択であった私も当初は知識面でのとっつきづらさは感じませんでしたが,いざ研究を始めると実験の難しさや自らの浅学さ,知的体力のなさを実感するばかりです......
長くなりましたが,慶應義塾に通う私の今の印象をざっとご説明いたしました。ぜひ慶應義塾大学医学部に!




講師 杉野政仁


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