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大器君

   投稿日: 2015/05/06

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基礎英語担当の先生から、大器君(仮称)に「個別指導で基礎の基礎から指導してほしい」という申し送りを受けた。1日1時間、週に4回、期間はとりあえず1か月という期限つきで、指導をすることになった。

教材は、中学で学習する英文を網羅した「基本文のまとめ」(英文の数はおよそ130)である。英文が左側に、日本文が右側に並んでいる。

 

日本文を見ないで、英文を読んで意味をとる勉強から始めた。読むことがおぼつかないので、短い定規で一行だけを見えるようにした。すると、たどたどしくはあるが、英語が読めて単語も分かる(短い定規が魔法の定規となる)。理解があいまいであったり、分からなかったりした項目については、時間をかけて説明をし、ドリルで表現を身につけさせた。

 

その次は日本文を見て、英語に直す。英語をなんとかしたいという気持ちのせいか、どんどん覚えていく。それでも、できなかった文については、あまり時間をおかずにやり直す。一日の勉強の最後には、出来なかった文をまとめてもう一度やり直す。

 

現在形と過去形は難なくできた(不規則変化の暗記は後回し)が、進行形は時間がかかった。その後、助動詞、名詞、代名詞、形容詞、副詞を学習した。かつて中学校で学習した内容はからだの奥に仕舞われていたが、だんだんと表に出てきたようである。説明すると「うん、そうだった」「聞いたことがある」「それは○○のこと?」と反応してくる。

 

次に比較、5文型、受動態、現在完了形へと進む。どの項目にも多くの約束事があるが、一つずつ理解して、英文を確実に覚えていく。覚えるコツもつかんだようである。すると、いままでバラバラであった文法の知識が、互いに結びつきあって、大きな一つの生命体のようにまとまっていく。まるで、レゴブロックの人形の部品の半分が、手は手、足は足などとそれぞれの役割を認識したら、残りも含めて自動的に人間の形になっていった感じである。ここまでで指導は4回(1週間)であった。

 

いよいよ不定詞、動名詞、関係代名詞、間接疑問へと進む。これまでより、理解と暗記に苦労しない。ここは時間がかかるだろう、覚えるのも大変だろうと予測していたが、スムーズに学習が進む。一通り中学での学習内容を終えたところで、基礎英語の授業に出させた。授業に出た感想を聞くと、「授業が分かる」という反応がかえってきた。「ここまでよく努力した」と褒めると、「先生がいいから」とお世辞を言われた。

 

続けて、個別指導では高校で学習する内容へと進む。教材には、高校英文法の参考書の「暗記例文集」を用いる。その例文の中から、高校で学ぶ表現を中心に学習する。最初から数えて7回目の指導では、たまたま扱う項目が「活用英文法」(英文法の体系を基本から学習する中級レベルの授業)の内容と一致していたので、その教材を用いた。助動詞全般を扱う内容であったが、ほとんど自分の力で学習することができた。発展的内容についてのみ、説明を要した。

 

ほぼ半月でここまで来た。まだこの先、英文法の発展的な内容の学習があるが、なんとか約束の1か月で終わるのではないだろうか。高校英文法を一通り学習し終えたら、英語の長文を読む作業に進む必要がある。それはもう一般の授業に参加することで、自分で実力をつけていくことができよう。

 

中学と高校で英語を学び、そのときには成果がでていなくても(大器君は自称成績が1だった)、学習し直すことで、かつて学んでいたことが機能するようになる。基礎が弱ければ、基礎をしっかりさせることの大切さを改めて感じた。

 

 

英語科主任 坂田博

 

 

 

 

 

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