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医学部受験と母

   投稿日: 2013/11/22

 医学部受験は親子共闘が成果につながる場合が多い気がします。

 私が受け持った生徒の話をします。彼をK君としましょう。

 K君はお母さんと受験相談に来ました。医師の家計で御父さんも医師ですが、職業柄お忙しいということから、K君の教育はほとんどお母さんの役割だそうで、現役の時はあまり勉強をせずに7校受けた医学部に全滅、某予備校で1年浪人をしましたが、授業についていけずに学力も伸びず、昨年同様7校受けてやはり全滅でした。



 偏差値は現役の時が50に届かないレベルで、浪人しても変わらなかったということでした。「偏差値40からの大学受験」の慶応進学会に藁をもすがる思いでやってきたというのです。



 「ウチは代々の医者家系で、息子には何が何でも医師を継いでもらわなければならないんです。先生、なんとかなりますか?」というお母さんの眼差しは真剣で、むしろ息子さんの方がやる気がなさそうに感じていました。



 指導はマンツーマンにする、休まないように頑張るという条件で引き受けることになりました。



基礎学力の不足するK君には少なくとも1000時間を超える授業が必要で、授業は個人指導だったので学費は高額になりましたが「合格できるなら」というお母さんの二つ返事で息子さんを預かることにしたのです。



この時のお母さんの感じから、私は当初「経済的に余裕のある開業医のご家庭なんだろうな」と思っていました。



ところが、それは私の思い違いだったことを知る機会が訪れます。



医学部受験の場合、毎月1回以上の親御さんとの面談をするのですが、2回目、3回目の面談の際にお母さんとの日程調整に苦労したので、私から切り出してみました。



「お母さん、お忙しいとは思いますがK君を本気で来春医学部に入れたいならお母さんも真剣になってもらわないと上手くいきませんよ」



すると、意外な言葉がお母さんから出たのです。



「もちろんです。わかっています。私は真剣です。命懸けです...」と語り始めたお母さんの話はこうでした。



中学から私立に入学させた息子はやる気がなく1浪で失敗した段階でご主人がK君を見切ったそうで、お母さんのどうしてもという懇願の結果、ご主人が「金は出さない。今回が最後」という条件でK君の2浪を許されたということでした。学費はお母さんが銀行から借り、パートに出て毎月返済していること、息子さんを医者にするためにはご自分はどんな犠牲も払う覚悟があるというのです。

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